自分のための文章教室
読んだ人が奇妙な気持ちになる文章を書きたいのだけど、例えば、それはおかしな内容・過激な意見を表明による「変」さではない。書き方や文体や形式を弄り操作して、引き伸ばして、そんな書く運動、それ自体から滲み出てしまう、「変」さがいい。
ただ、あまり過剰なレトリックを使って文章を歪め、こねくり回すのは好きじゃない。短文のシンプルな文章の組み合わせ。一文一文は普通に意味がとおり明瞭なんだけど、それが組み合わさると、全体として不明瞭な感じになるような文章がいい。
作家でいうと、後藤明生やベケットがお手本だけど、あれは、とにかく難しい。一筆書きなのに複雑な文章。
あとは、あえて書かないことも重要だけど、またそれは別の機会に。